俺の家って、いろんな人が集まってくる家だったの。
いろんな大人たちが集まって話してるのを、俺は子どものときに聞いていて、「変だぞ」って思うことがいくつもあったのね。
たとえば、「世の中、甘くないぞ」って言ってたんだよ、大人たちが。
だけど、世の中をぐるっと見渡すと、自分より弱い立場の人間に、思いやりのないことを言ったり、いばったりするような人間でも出世して、社長になったりしているんだよ。
わかるかい?
そうだよ、今、君が言った通り、その程度の人間でも成功できるんだよな。
ということは、世の中、甘いんだよ。
「世の中、甘くない」とかって、言ってる人に厳しい現実がやがてくるんだよ。
なぜなら、思ったことがやがて現実になるから。
わかるかい?
たとえば、心の中に畑があると想像してみて欲しいのね。
そして、「思い」が種なの。
どんな種を蒔くかで、実るものが違ってくるじゃない?
ピーマンの種を蒔けば、ピーマンがなり、トマトの種を蒔けば、トマトが実る。
現実に実るんだよ。
現実化するの。
たとえば、他人に厳しい人って、
「あの人、どうしてああなんだろう」とか
「もうちょっとこうすればいいのに」とか
他人にダメを出すけど、それって、自分の心の畑に「ダメの種」を蒔いているんだよ。
他人にダメを出したその人の現実が、蒔いた種通りになっちゃう。
自分が損なの。
だからね、そうじゃなくて「あの人は伸びシロの広い人だな」っていう目で見るの。
それって心の畑に「豊かの種」を蒔いているんだよ。
心の畑に「豊かの種」を蒔けば、それが現実に「豊かな人生」になるんだよ。
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