この世でなんとかできるのは、自分のことだけなんです。
だから、自分のことは自分でなんとかするの。
他人のことはどうにもならないんだよ。
それで、他人はどうにもならないかというと、なんとかなる。
「この人たち、放っておくと大変なことになっちゃうんじゃないか」っていうような人でも、見てるとそうならないの。
たとえば、まったく経済観念がない経営者がいて、「この人、大丈夫かな?」って思うけど、そういう人は経営者に向かないの。
だからしばらくすると、その会社はなくなって、その経営者は働きに出ることになったりしてるんだよね。
物事って、一番いいかたちに流れていくようになっているんだよ。
多くの人は「商売が続くことがいい」という固定観念があるんだけど、商売に向かない人が商売を続けていてもしようがないんだよ。
だから経営者に向かない人が商売をしていると、自然とお店がなくなって勤めにいくことになっているの。
そういう人は、経営者には向かないかもしれないけど、勤め人ならなんとかなって、お給料もらって生活できたりするんだよね。
だから、人は必ずなんとかなる。
この世の中は必ず“なんとかなる”か“どうにかなる”ということを知らないと、勝手に思い詰めて自殺しちゃう人が出ちゃうの。
でも自殺しても魂は死なないから、また学び直すために生まれ変わってくるだけなの。
だから、たとえ死んだとしてもなんとかなるんです。
“なんとかなる”ということを基準にして見てないときりがないからね。
自分の悩みを解決できたとしても、世の中には悩んでいる人は山ほどいるから。
でも、人は悩んでるんじゃなくて、学んでるの。
その人にとって必要なことを、その出来事を通じて学んでるんです。
そしてどんな問題も、その人にとって最善の方法で、自然の流れでいい方に行くの。
それを「自分が決めて始めたことなんだから、途中であきらめたらダメだ!」とかって、自分の価値観を相手に押し付ける人がいるんだよね。
スポーツで全国大会に出るような人は、出た方がいいから出られるの。
逆に、出られない人は出ない方がいいんだよ。
世の中というのは、「必ずなんとかなるんだ」という目で見てないと、苦労が絶えないからね。
自分のことは自分でなんとかするの。
そして、他人のことは「なんとかなる」と思って見てないとダメなんです。
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