じつは、反省も後悔も、無駄だしバカバカしいから、いっさい必要ないんだよ。
どうして無駄でバカバカしいかっていうと、人はみな、そのときどきの最高のアイデアでやっているに決まっているから。
人生でも何でも、よく昔を振り返って、「あのときああしておけばよかったな」って言う人がいるんだよね。
じゃあ今から時間を戻してみようといって、当時、ほかに方法があったかというと、それしか選ぶ道はないんだよ。
今の意識を持って、そのときに判断することはできないから、そのときに下した判断が最良の選択だったんだよね。
それをやってみたらうまくいかなかった、というだけの問題だから、やっぱり反省も後悔も必要ないの。
じゃあ、どうするのかといったら、そのときの最高の知恵でやってうまくいかなかったのだから、うまくいかなかった点を踏まえて改良するしかない。
改良して、それをまた改良して、さらに改良して、そうして成功していくものだから、反省や後悔なんかしているヒマとエネルギーがあれば、それを使って、どんどん改良したほうがいいんだよ。
反省だ、後悔だといっても、ぜんぶ、もとは自分がよかれと思ってやったことでしょう。
つまり、少なくとも、自分は行動したんだよね。だからいいんです。
それでやってみてダメだったっていうのは、「これだとうまくいかないよ」という情報が増えたってわけ。
1つの失敗からは、幾千、幾万もの膨大な情報が得られるんだよ。
目で見たり、耳で聞いたり、五感すべてを使って、人は、成功に必要なデータを集めているの。
だから、得られた情報をもとに改良して、またもう1回やってみたらいいんだよ。
それだけのことなの。
こうすると、得られるのは、成功か、また新たな情報かのどちらかだよ。
だから、常に「今が最高」なの。
うまくいかなかったら、そこからまた、改良しながら行けばいいの。
たとえば、ある人が逆上がりを300回練習したところでできるようになったとしたら、その人は、300回、ずっと同じことをしていたわけではないんだよ。
筋肉の加減がこうだなとか、足の蹴り方がどうだなとか、脳は、「何が違ったのか」っていうのを綿密に計算して、1回ごとに動きを改良しているの。
それがその人の場合には300回目に、すべてが噛み合ってうまくいったっていうことなの。
1000回も改良すれば、たいがいのことは成功するよ。
人生も同じだし、仕事も同じだね。
うまくいくまで、改良を続けるのみなの。
これがわかっている人には、もはや「失敗」なんてないよね。
失敗というのは、途中であきらめた人をいうんだよ。
一人さんも、今までにたくさん失敗をしてきたよ。
だけど、本当は1つの失敗もないの。
なぜかって、すべて経験にして、学んで、改良して、そうやって成功してきたから。
だから、失敗したことにはならないんだよね。
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